どうも、みなさんこんにちは。
返事をするタイプの屍、ヤマトたかはしと申します。
激動の幕開けとなった2024年。みんなで力を合わせて頑張っていきましょう。
今回は昨年末2023年12月31日に発売された同人NTRRPG
「NTRレRPG オチカノ ~僕だけだった君がオンナになった理由を教えて~/えんがわまにあ」の素晴らしさに胸を打たれ、筆を執らせていただきました。
現代を舞台としたNTRRPGにおいて、またゲーム以外のNTR作品においてのスマートの役割・重要性を語っていこうと思います。
最後まで読んでいただけると幸いです。
スマートフォンが恋愛の形を変えるのならば、NTRだって変わるのだ。
スマートフォンはインターネットの普及に合わせて開発が進み、2000年代終盤から急速に普及し現在に至ります。
主にiOS(iPhone)とAndroidのふたつのOSが市場を支配しています。
世界全体で見ればAndroidの普及率が高いものの、日本国内ではiOSが約7割といった高いシェア率を誇っていますね。
現在のスマートフォンは、初代iPhoneを原型とした大きな液晶タッチパネルのものが主流で、どちらのOSであったとしてもかなり直感的な操作が可能となっています。
ただ便利なだけでなく、説明書いらずで簡単な操作性も爆発的に普及した要因のひとつでしょう。
さて、「デジタルネイティブ」という言葉があります。
「生まれた時からインターネットがある環境で育った世代」を指し、大体1990年代以降に生まれた人を指す場合が多いです。
同様に「スマホネイティブ」という言葉も造られています。
この場合は生まれた世代というよりかは、
「携帯電話・スマートフォンを持ち始める時期にはスマホが当たり前だった世代」という場合で使われている印象です。
ちなみに私は現在25才。
自分ではデジタルネイティブでスマホネイティブな世代だと思っています。
中学生時代はガラケーを所持していましたが、高校に入学時にAndroidに乗り換え。(今考えるとnexus5は相当シブい)
同級生も殆どがスマートフォンを所持していて、ガラケー使いもいたもののそのどちらも持っていないという人は流石に稀だ……という時代で育ちました。
そのため高校に入った時にはメールを使う機会乏しくなっていて、
LINE・Twitterが全盛の時代。
入学前にはカースト上位を目指す陽キャ予備軍がTwitterで繋がりあい、そこから学年LINEグループ設立。
中学の卒業式後、すぐに新しい出会いを求めてそのグループから友達を登録しまくり個チャをばら撒く友人を見て
「その熱意があればもう少しランク高い高校行けたんじゃないか」と思ったのが懐かしいです。
そんな「デジタルネイティブ」で「スマホネイティブ」な世代の恋愛観はそれ以前とはかなり異なっているのだと思います。
いつでもどこでも恋人と連絡が取りあえる。
時間があれば投げ合うチャット。声が聴きたければ電話。顔が見たければテレビ通話をかければよい。
わざわざ連絡が来なくとも、SNSのTLに友人たちとの様子や、個人の独り言が流れてくることもあります。
出会いだって多様。昔の同級生に連絡を取るのも容易であれば、全くの見ず知らずの人達と繋がることだってできます。
スマートフォンは世界の日常風景を変えてしまいました。
そして恋愛の在り方を変えてしまった。
それならNTRの形だってもちろん変わるのです。
スマートフォンによって生まれたNTRシチュエーション
NTRシチュエーションは文化の発展に合わせて常に新しいものが生まれ続ける。
まず前段階として「携帯電話」の登場以降生まれたのは「電話バレ」であると思います。
プレイ中に交際相手から電話がかかってしまい、プレイ中であることがバレないように電話に出る今となっては定番になったシチュエーション。
これは電話を人々が持ち歩くようになり、時と場所を気にせずに連絡を取り合えるようになったからこそ生まれたものでしょう。
スマートフォンの登場はそれに加えてインターネット、ビデオカメラ、様々なアプリケーション等も使えるということであり、ヒロインを堕とそうとする寝取り視点でも、真相を知ろうとする寝取られ視点でも大いに活躍することとなりました。
そして「電話バレ」からの派生形として「実況通話」というものも存在します。
これはどちらかというとネトラセにも多いシチュで、そのままテレビ通話を使って実際にプレイを映像で見せつけられるという状況にも転化することもあります。
ビデオ通話見せつけはまさにスマートフォン登場以降に生まれたNTRシチュの代表格であると思います。
また、スマートフォンの普及で爆発的に広まった「LINE」のようなチャット系SNSも非常に影響力が高いです。
チャット系SNSはそれまでのメールなんかと違い、会話の流れを一連で追いやすく、基本的にそのルームを削除することもないため浮気・NTR発覚後にその履歴を追うことで得たくない情報が怒涛のように脳内に流れ込んでくる体験を味わえます。
「彼女のスマホを覗いただけなのに」はそのあるあるを最大限活かした作品です。
彼女のスマホを覗いてしまった主人公。隠し事なんて無い事を確認するだけ。
しかし、そのスマホの中には、知りたくなかった彼女の『裏の姿』がたっぷりと詰まっていた……
https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_202016/
これスマホで読むと主人公とシンクロしたような気分になれて本当に最悪(褒め言葉)です。個人的にはかなりの名作。
スマートフォンはそれ以前にビデオレターが担っていたような要素を受け継いだといえるでしょう。
実際の現場に出くわさずともNTRが発覚し精神的ダメージを追うシチュに様々な形で用いられている印象です。
この同人NTRRPGのスマホの使い方がすごい!
夏色のコワレモノ/しなちくかすてぃーら
田舎の小さな村で生まれ育った主人公とヒロイン。
夏休み限定でヒロインの家で寝食を共にすることになった主人公。
一番近い距離にいるはずの彼女が知らず知らずの間に寝取られていってしまう、甘く切ないひと夏を描いた傑作NTRRPGです。
このゲームは、間男の出現フラグを立ててしまうとそれ以降は間男がヒロインを執拗に狙うようになり、イベントが自動発生していく仕様になっています。
間男との関係性を阻止したい。
あるいは関係性の進みを段階的に見守っていきたい。
そんな時に使うのがゲーム内スマートフォンです。
機能はシンプルに二つ。
・電話(一日三回まで)
・DKチャンネル(学校の裏掲示板サイト)
DKチャンネルは特定のルートでしか主に使われませんが、通話はこのゲームの魅力を何倍も引き立てるものになっています。
序盤はヒロインの位置を確認することでフラグの管理に使うのですが、中盤以降では回想機能では見返すことのできないNTRイベントを追うために役立ちます。
例を出すと
・ヒロインと連絡がつかない。
↓
・心配なので村を探索してみる。
↓
・村の端にある倉庫の中にいるヒロインと間男を見つける。
(二人はこちらに気づかない)
↓
・時間経過で夕方に。倉庫の中で交わる二人
↓
・日が暮れて夜に。何時間も交わり続ける二人
ちなみに超丁寧な作りで、時間経過とともにメッセージも段階的に変化していきます。
こういったイベントがシナリオイベントとしてではなく、マップ上のイベントとして展開されるんですよね。
どういうことかツクール系のRPGをあまりプレイしない人に説明すると、
回想不可・その時にしか見れないイベントということです。
先ほど紹介したようにこのゲームのイベントは自動発生となります。
ヒロイン視点でしかわからない情事に関してはヒロインの日記帳から閲覧できるのですが、このようなマップ発生イベントに関しては主人公を操作して実際の現場に立ち会う必要があるのです。
これらを追うためには常にヒロインの状況を把握することが必要です。
全体マップ上のアイコンでもヒロインの居場所はある程度分かるのですが、回数制限のある通話機能をどのタイミングで使うかの選択は没入感を高め、非常に良いNTR体験ができるゲームだと感じます。
NTRRPGはエロシーンを閲覧するだけでなく、
それに至る過程を追えるからこそできるNTR体験があると思っているのでこういった要素は非常に嬉しい限りです。
Nebel Geisterjäger ~ 始まりの子羊/BBQ大好き
僕このゲーム誇張なしで100時間くらいはプレイしてると思います。
時代感は現代に近いのですが、ファンタジー要素もある世界です。
主人公とヒロインは霊媒師的な職業についており、地方都市で長期に及ぶ除霊任務に臨みます。しかしその着任した先にいた上司が何やらヒロインの弱みを握ったようで…?
本筋からずれるので説明を省きますが、
「主人公」と「ヒロイン+上司」で別々に活動する除霊パートが本当に最高です。
完全に別マップで行動することになるのですが、その様子を防犯カメラを使って監視。
純愛ルート攻略のためにはモンスターとのバトルとカメラの監視を並行して行わなければいけなく、非常にプレイしがいがあります。
そしてスマートフォンの仕様です。
地図や用語集メモといった攻略に役立つ要素に加えて
・電話
・ステータス
・SNS
のアイコンが並んでいます。
ネタバレ防止のため画像は貼りませんが、かなり詳細なスケベステータスが掲載されます。
5ページ中4ページ目に開発度というページがあるのですが、100時間近くプレイしたのはこのステータスをallAにしたかったからです。クリア要素には何も関係しません。
ただこのゲームが好きなだけです。
電話より先にSNSについて紹介します。
SNSはヒロインを狙う上司であるローレンスのハメ撮りツイが投稿されます。
この画像の右下にあたる画面です。
朝起きてSNSをチェックして投稿が更新されていたときなんかは最悪です。
それはすなわちヒロインとローレンスが一夜を共にしたことを意味するのです。
そんな朝はきまっていつも迎えに来てくれるヒロインが玄関にいません。
出勤するために部屋を出てみましょう。
あれ、ローレンスさんと加奈がもう集まってる……
「……二人ともはやいんだな」
ちなみにエロステータス画面でも、昨夜のプレイ内容はしっかり反映されています。
このようにスマホを逐一チェックすることでNTRの奥行きがグッと深まるのです。
では最後に紹介してなかった通話についてです。
先程の「夏色のコワレモノ」のようにヒロインの現在地把握がメインになるのですが、毛色は若干異なります。
主な使用タイミングはゲーム内時間の19~22時に自由行動時間。
居場所が分かれば合流してデートしたりすることもできるのですが、
たまに不穏な返答が返ってくることがあるのです。
例をあげます
・ヒロインに電話をかける
↓
・加奈「もしもし?(酷い騒音)もう飲めない----------うぐ---------------!」
これは不穏ですね!!!
これはメッセージからバーにいると推理できます。
ちなみにゲーム内時間でその時間の30分がリミット。マップ移動するごとに時間は経過します。
その後のイベントです。
・バーで二人を発見。
↓
・この声は加奈じゃないかな?
↓
・選択肢
「やめておく」
「聞いてみる」
これですよ。
わざわざ連絡して心配になって居場所を突き止めるものの見て見ぬ振りしたくなるNTRマゾの皆さん。
この期に及んで「やめておく」という選択肢が用意されてるんですよ。
この悪魔の二択皆さんどうしますか。
ちなみにスルーすると
制限時間30分を境にお持ち帰りされていきます。
その夜、加奈は帰ってきませんでした。
ルート的に同棲までしてるのに。
とんでもなく罪悪感を感じる選択をしてしまいました。
ちなみに先ほど紹介したように、エロステータスもSNSは更新されています。
朝、ヒロインと間男は同伴出勤して主人公を待っています。
しかもバーでのNTRイベントの場合、
そのプレイを録画したものがAVショップで販売されているのを購入することもできます。
プレイヤーである我々は、ヒロインの純潔を守るためにも、痴態を見守るためにも常にスマホのチェックが欠かせないわけです。
シナリオ面で評価が分かれるところはあるかもしれませんが、
私はNTRを追体験できるという意味合いにおいては唯一無二のゲームであると思っています。
また、初見プレイでは純愛ルートにいくことが結構難易度が高く、程よい焦燥感とそれなりの達成感を得ることができます。
気になった方は是非プレイしてみてください。
NTRレRPG オチカノ ~僕だけだった君がオンナになった理由を教えて~/えんがわまにあ
今回記事を書こうと思ったきっかけ。
期待の超新星。サークル「えんがわまにあ」様の処女作です。
ゲーム大好き、料理上手、性格良し。爆乳で美少女な幼馴染みの詩乃。
両想いでありつつ互いに一歩を踏み出せない主人公と詩乃はあるキッカケから「仮のコイビト」へと関係を新たにします。
ゲーム前半にあたる夏休み前の自由登校期間中、主人公は詩乃に告白を成功させ「仮」ではない「真」のコイビトになることはできるのか……といった内容です。
このゲームは前に紹介した2作品と違いイベントが自動発生することはありません。
NTRルートへ進むためには自分で能動的に行動してフラグを回収する必要があります。
その手のゲームは作業感が強くなりがちなのですが、
この「オチカノ」は非常によく練られたスマホシステムが僕らが過ごす夏を彩ってくれます。
「初作品ではしゃぎすぎました。」らしいです。本当に最高でした。
特筆すべきは独立した二つのSNSです。
・RIME(チャット系SNS)
まずは純愛ルート攻略に必須な「つぶやこ」。
このゲームの1日は「朝」「昼」「夜」「深夜」の4つのターンで区切られています。
その時間の切り替わりの度に「つぶやこ」は更新されます。
「Shino」がメインヒロイン詩乃の投稿。
この時間帯はカフェにいることが予想されます。
投稿によっては「りのぴ」…詩乃の姉がリプライを飛ばしていることがあり、かなり解像度の高いSNSを覗き見ることができます。
さて、やることは基本的にはド直球のネットストーカームーブ。
Shinoのアカウントを監視することで彼女の居場所を割り出しフラグを積み上げていきます。
また、この「つぶやこ」の投稿はターン毎に固定されているので、周回しても変化することはないのですが、純愛ルート以外のNTRルートへのフラグを立てた場合には投稿が一部変化します。
明らかに主人公が知りえない、何かを匂わせている投稿に変化することがあるのです。
こういう細かな変化もあるとチェックしがいがありますよね。
ではもう1つのSNS「RIME」についてです。
主人公から連絡することはできないのですが、ヒロインが話したいとき、会いたい時等に連絡をくれます。
えんがわまにあさんの今作のテーマは「良質なNTRは良質の純愛から」であるそう。
めちゃくちゃ同意です。
らぶらぶ甘々なやりとりと、そこからのNTRの絶望的な落差を楽しむことができます。
この「RIME」は先ほど紹介した「つぶやこ」と違ってルートが変化しても内容の変化はありません。
しかし、個人的にはそこが素晴らしいと感じました。
ゲーム1周目を純愛エンドで終え、2周目は複数の間男にフラグを立てつつの攻略中に見たとある夜の「RIME」
僕は涙を流し、立ち上がって拍手をしました。
純愛ルート目線ではいちゃいちゃというか、幼馴染のじゃれあいみたいなやり取りだったものなんですよ。
でもNTRフラグ立てた目線だと、ヒロインの脳内で主人公の居場所はだんだんと狭まっていってる。
他の男の性処理してる。ネットで知りあった相手にエロ自撮り送らされてる。裏SNSにおっぱいの写真投稿されちゃってる。
そんな状況で、純愛ルートではただただほほえましかったやり取りを見る。
……意味が全く違く感じるんですよ。
何か、何か言葉にできない切なくて残酷な感情を覚えたのです。
なぁ詩乃……いまのお前に、俺はどう見えているんだ……?
本当に胸が苦しかったですね。
NTRと純愛は表裏一体であると再認識しました。
オチカノはいま紹介した2つのSNSの存在がゲーム内の世界の解像度を高くし、より没入感を強める要素になっています。
またスマートフォンにはルートによっては強くかかわる裏SNSや、サブヒロインたちのエロ自撮り等を見返せるフォト機能等もありとても充実した端末になっています。
もちろんこれらはこのゲームの氷山の一角にすぎません。
夏休みに突入した本編ではよりハードでドスケベなNTRを体験できます。
全編にわたってイラストもかなり気合入ってました。ぶっかけ描写が美しいんですよね。
陰絵アニメに、NTR伝説リスペクトのようなドットアニメ。
NTRに対しての熱意、こだわりが強く感じられ、これを個人製作で作ったというのは本当にすごいと思いました。
現在制作中の設定資料集や、政策予定のAnotherルート等も応援していこうと思っています。
最後に
今回は3つの同人NTRRPGを紹介しつつ、NTRとスマートフォンの親和性について語ってみました。
紹介した作品はどれもおすすめのものばかりなので興味を持っていただけると嬉しい限りです。
実際問題、NTRとの親和性うんぬん抜きにしても、スマートフォンては代人の生活に馴染みすぎだと思います。
そうなるとスマートフォンはある程度リアリティを感じさせるためにも必要な要素になりがちです。
何より色々と便利すぎるのでシナリオ書く側も使いたいに決まってるんですよ。
しかし、RPGの枠組みの中に落とし込むには技術面だったり、見やすいUI作成だったり折り合いをつけなければいけない部分が多々あります。
今回紹介できた3作品はそういった面でも尊い努力、こだわりが感じられる作品です。
スマートフォン、インターネットを通じていつでも誰とでも繋がれる時代。
NTRの魔の手が四六時中迫っているかもしれないし、その手から守ることのできる希望のツールになりえるかもしれない。
もう始まっちゃってるんだよね。
パンドラの箱開けちゃってるよね。
やばいよね。
NTR実況通話
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位置情報身バレ
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これ、Siriに聴いてみようか?
ついにここまできたよね。
ね?
ここまで来ちゃったんだよね。
(唐突なやりすぎ都市伝説エンド)
宣伝
チャット系SNSにおける精神的マゾ要素として以前書いたものも貼っておきます。
ターンが進むごとに匂わせ度合いが高いメッセージが表示されるゲーム、ありかもしれない。